つまみ細工のひだよせつまみ

つまみ細工かんざしをかなりひさびさに作りました。

そもそも、つまみ細工をやるのも実は・・・2年ぶりくらいかも、と言うくらい、しばらく刺し子や刺繍に夢中だったようです。

ひさびさに、成人式などに向くボリュームのかんざしセットを作ったのは、2年ぶりくらいと言うことなんですが、このかんざしのお花、丸つまみでも剣つまみでもなく、ひだよせつまみで花びらをつまんでます。

ひだよせつまみは、大好きですが作品化にするのは滅多に無くて、コームを作ったことはあるかもしれませんが、商品として陳列は初だと思います。

話が散らかったらごめんなさい(笑)

つまみ細工自体がひさびさなのは、3年くらい前に工房の移動があり、その時の材料素材の後片付けが未だに進んでいなくて。
作業するに、非常に不便な事情がありました。

そのうち、コロナ禍で、我が家も多分に漏れず、旦那様の通勤が減りテレワークに。
そのテレワークのために、自宅工房にしていた部屋を旦那様のテレワークのスペースに変更しまして。

あれから2年、私の大量の資材は家の中のあちこちに点在保管(笑)
そのため、1つの作業に何度も階段登り下りの非常に良い運動になってるのかなぁ(汗)

けれど、つまみ細工をやれなくなった理由はまだありました。

話がまた遡ります。
2年前につまみ細工をやっていた環境は、地元の古民家むらたやさんでの教室がメインでした。
と言っても私の教室は、規模を小さくしていたから、いつも多くて4人のおしゃべりお茶会。

むらたやの主宰の山口理恵さんは、むらたやで着付け教室やリンパセラピーやいろいろアクティブな活動をしてましたが、つまみ細工をかなり気に入ってくださり、本人も教室に参加して、帯飾りやピアスなどつまみ細工で作っていました。

山口理恵さんの手先の器用さと度胸は、驚くほどで、作るのも早い早い!
楽しい時間を過ごさせていただきました。

しかし、コロナ禍となり、2年前に教室は休止。また、再開できると心配もしなかったけど、今年の春に山口理恵さんがご病気で他界されてしまい・・・

私がつまみ細工をするのに、なかなか、手が動かなくなった理由の最大は、あまりに幸せだった煌めきを思い出すからかもしれません。

山口理恵さんが本当に無邪気に幸せそうに、紫の剣つまみの帯飾りを仕上げ、またも嬉しそうに着付けに取り込み。

着物を着ない私には、つまみ細工の花たちが活かされる場がやはり、和の世界だと感じたシーンがそこにありました。

つまみ細工をやることがしばらく無かったけれど、不思議とcreemaでは、つまみ細工ばかりが売れていきました。
私が新作を作らなくても、刺し子ばかり作っていても、売れるのは、つまみ細工でした。

何度も材料を見ては、つまみたいなぁ、と思いはしても、ピンセットを持つまでに行きませんでした。

それが、なぜか先日。
花火を打ち上げたくなったのがきっかけです(笑)

こちらは、つまみ花火、と名付けている小豆茶房オリジナルと謳っていますもの。

いろんな色で作る、剣つまみの花火。
カラフルが好きで、私は色と会話をします。

何も考えないで花びらをつけてはいなくて、全体のバランスを見て、この花びらの隣にはこの色を、そしてそうなると斜めの色との兼ね合いや、果ては対象側の色の発色の影響は、と。

色には、ちゃんと温度や波動があります。
多分、何も意識しなくても体調や気持ちに合わせて、誰でも色を選んだり避けたりしていると思います。

ちょびっとだけカラーコーディネーターの資格講習を受講しましたが、商業的な場では、色から与えられる心理の反応がちゃーんと利用されて売り場が出来上がっていて、私たちはまんまと利用されてます(笑)

と言うことで、色は私たちを元気にしたり、落ち込ませもしたり、悲しみを与えもするが励ましもします。

つまみ花火を作る時、やはり、元気になって欲しいと言う願いばかりです。

コロナ禍という、非常事態の環境が長く続き、どんなにうまくやったつもりでも、頑張れなくなりそうなくらいの環境が長く続くと、心は可哀想になります。

日本人じゃなくても、夜空の花火は、たくさんの何かを与えたり祓ったりしていると思います。

私のつまみ花火が、誰かの心から嫌な気持ちを祓うチャンスになれば!という気持ちで笑顔でつまんで来ました。

今回、つまみ細工をまたつまめるようになったのは、奇しくも人を励ましたいと思ったつまみ花火が、私を元気にしてくれました。

とにかく、つまみ花火をたくさんつまもうと、つまみ花火で指輪やいろいろ作る流れは、すっかりつまみ細工を日課にするようになりました。

工房の移転や自宅工房での資材分散は、やっとこさ、片付き始め、今の私の作業場(実はキッチンの一角)には、材料が集まり出しました(笑)

今日、掲載した縮緬のひだよせつまみかんざしは、そんな流れを経て生まれた作品です。

ひだよせつまみにも思い入れがあります。
やはり、山口理恵さんの言葉が残ってます。
『これは難しいんですよね。そう言っていた人がいましたよ』と。

私がつまむ、ひだよせつまみの話はまた違うチャンスにしますね。
ものすごい長くなりそうだから。

今日は、再起した私のつまみ細工日課に感謝して以上にします(笑)

いつも読んでくださる方がいましたら、ありがとうございます。

小豆茶房

小豆茶房

創作雑貨屋・和と布と糸がキーワード 丁寧を暮らしの中に提案します

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